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もうひとつの、大切な、私忙しくても、悩んでいても。無くしたくない、大切な、私。
もうひとつの世界に住む、大切な、私。 |
夕方の月
[ 見つけたもの(写真) ]
東の空を見上げたら、白くて薄〜い月が見えた。満月には少し欠けているだろうか。
薄闇に、薄い雲が掛かり今にも消えてしまいそうなのに、白い絵の具でさっと描いて乾かないままにしたような・・・太陽光の恵みを浴びた、くっきりした幸せそうな姿だ。 そんなことを思って見つめていたら恥ずかしがったのか、雲の中にゆっくりと消えていってしまった。
八月納涼歌舞伎
[ 伝統 ]
第三部『裏表先代萩』
花水橋の場 細くて、鷹揚というよりよろけているように見える七之助さん足利頼兼。昨年の福助さんの安定した感じ、しかも一等席からの印象が強いからだろうか。でも、声がよかった。さすがお若い張りがあるのと、なんとも言えない心地よい発声(と言っていいのかな?)。謡うところは素敵だったな。 頼兼、亀蔵さん谷蔵とも、立ち回りで諸士との息があまり合っていないように感じて物足りなかった。 大場道益宅の場 道益を演じる弥十郎さんが着流し姿で、背がいつもより高く見える。 登場で、なんとなくすぐに解った三津右衛門さん。お二方の台詞は掛け合いを始め、テンポがいい。特に、お互いの長台詞の合いの手を煙管で入れるのなんかは絶妙。 勘三郎さん小助は、ものすごく身軽。そういえば勘三郎さんは初めてだけれど、声も若々しいな。後ろの襖は文字が書いてある、初めて見るものだった思う。医者の家、薬屋らしく、茶色い、薬草の包み紙のようなものが並べてあるのがいい色彩を添えていた。 かわいらしいのだけれどどこか、なぜか強そうな気がしてしまうのは福助さんお竹です。借り付け文を書く時、とても忙しなく墨をつけていたのが少しおかしく感じました。でも、大げさなくらい身体をひねって舞台に正面を向けたりうなずいたりなさるから、とにかく可愛い。 お話が”表”だけで、この場はなくても通じるのに、知ってしまうとなくてはならないように感じるから不思議。時間と券の関係で、二幕目まででお終い。続きが気になります。
あの日の夜空
[ 平和 ]
今年も、特に何をしたわけではないけれど。「何かをしなくちゃ、思わなくちゃ。」という想いが一日心の中にいた、太平洋戦争終戦の日。日本から、戦争が無くなった日。
夜空を眺めていた。今夜は、雲が低く広がっている。広いわりには薄いのか、雲の向こうに何かの色・光が透けて見える気がした。東京大空襲をモチーフにした合唱曲「遠い秋」から『空襲』を思い出した。 で、ふと考えてみた。62年前、もう爆弾が落ちてくることはない夜空を、日本人は何を考えながら見上げたのだろう。たぶん、見上げるような余裕は無かっただろうと想像するけれど・・・。よく、象徴的に灯火管制が解除されたという話を聞く。街が、空が急に明るくなったはずは決してないことも想像する。どんな空だった? どんな街だった? どんな気持ちだった? なんにしろ、想像してみることだ。そして、子どもたちにも想像することを働きかけたい。 日本人は、と書いてみたけれど、その夜を経験したはずの人たちは周りにたくさんいる。訊いて、聞いておかなくちゃいけない。伝えるためにはいつも、入れる努力をしていかなくちゃいけない。 余談:夜は曇っていましたが、昼間はどうだったっけ・・・? あまりに空気が熱くて、空を見上げることさえしなかったなぁ。
Ragiogenicリーディング・スペクタクル『ミッシング・ピース』・・・の前に
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昨年はすっかりその世界に惹き込まれ、大げさに言えば風景の見え方まで変わってしまったのがこのリーディング。感想をアップする前に、内容とは直接関係のない、でも『ミッシング・ピース』に関する想い等を。
Radiogenicリーディング・スペクタクル『ミッシング・ピース』
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いつものことではありますが、「事実」と「感想」と「希望」の入り混じったものになっています。
また、例によって特に役者さんの名前が書いていないものは、春猿さんについての記述であること、ご承知置きください。 さらに。基礎情報・・・つまり出演者、ストーリーなどについては情報ページ、及び他の方のすばらしいブログをご覧になることをお勧めします。どうも、苦手なんですね・・・。 今回はなるべく筋を追った形で書いていますが、難しい。しかもこの感想は真夜中に、しかもポーランドの強いお酒が入った状態で書いたものでして、長いというか。。。(以下略) 服装 右近さん:正装、とでも表わしましょうか。白いシャツの襟を立てて、それからネクタイがないからかな、音楽家のイメージ。うん、かっこよかった 春猿さん:ブルーのブラウス(右ボタン!?)にカーキの長いコート(トレンチコートって言うのかな?)、下も同色に、卵色の編み上げの靴、こげ茶の長めのスカーフ。中間部ではコートなしで、シャツも白の左ボタンのものに変えていらしたように思いますが・・・。照明の加減で、本当はずっと白だった!? わざと少し崩したような髪形で、少年のようなイメージ。 段治郎さん:黒尽くめ+真っ赤なメタリックの靴。ああ、びっくりしたぁ〜。夢の中ではそれに、黒のラメ入りマントを手で押さえていらっしゃいました。シャツの上はベストのようでも、ジャケットを羽織っているようでも・・・とにかく、黒だったのでよくわかりませんでした。 古藤さん:白いシャツに薄い色合いのジャケット。靴は見忘れました・・・。真っ白なTシャツと厚い胸板のイメージだったので、なんとなく新鮮でした。 天使ちゃん達:真っ白な、バレリーナのような衣装に白いスパッツ。頭飾りの白い羽、かぶり方が微妙に違ったのが気になりましたが・・・。かわいかった!
Radiogenicリーディング・スペクタクル『下町日和』
[ しあわせ ]
何だかあわただしく、緊張した気分で会場に入る。銀座、という場所のせいもあるのだろうか、悪い意味で落ち着かない。開場し、ロビーから客席に続く扉を入った瞬間、不思議な音と暗闇に包まれた。はっ、とした。ああ、この世界だ。昨年、不思議な星の、宇宙の世界に私を引き込んだあの世界が、再び繰り広げられるんだ。そこからは一転、厳かな気分になって物語の始まりに気持ちを集中させていく(私は観客で、演じる側ではないのにね、おかしいですね)。
今年は配布資料のようなものはなかったので、初めてのお客さんには各章のタイトルや登場人物たちの生い立ちなどがわからない状態での幕開きになっていたはず。それも、いいかも。だって、どれも彼らの語りの中で明かされていくのだから。 (このレポートは、昨年の章立てにあわせて書いていきます。) 服装は・・・ 春猿さん:白いふわっとしたブラウスに薄くピンクがかったストールのようなもの。たぶん、昨年と同じです。“聖夜のリボン”の時だけ細くねじっていたけれど、他の章では首にさっと掛けただけ、という形。下は黒の細身に、白いヒールのある靴。靴下も白だったようだけれど、途中で取替えられた? 茶色い紙をすっきりと整えた姿に優しさを感じる。洗練されたこの姿に“いるかいないかわからない”絹江ちゃんを想像するのは、やはり目を瞑らないと難しい。 右近さん:細かいチェックのシャツに袖をひじまでまくり上げた姿、これもおそらく、昨年と同じ。靴は春猿さんのものとおそろい? とまでいかなくてもとても似たもので、布でできているのかな? と思った。足音を抑えるためでしょうか。あ、でも、段治郎さんは革靴のようでしたね。いつもながら短く切りそろえた髪型を見ると・・・お若いですね! 二十代後半くらい? の徹が無理なく想像できる。・・・・・・いえ、きっと、徹はこんなに素敵な男性ではないはずなのです。どこにでもいる、ふつうの、そんな男性を想像するのはやっぱり難しい、かな? 段治郎さん:女優さんに気を取られてあまり覚えていないのですが。ちょっと不思議な髪型(上手く説明できないのですが)だったことだけはなんとか・・・。そういえば、段治郎さんと高橋かおりさんは左足を上にした組み方でした。宝生舞さんはぴちっときれいにそろえていらしたと思います。
明日はリーディング
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楽しみで楽しみで、待っていられないので一日フライングして記事を立ててしまいます。
明日から、市川右近さん演出のリーディング・スペクタクルが始まります。もちろん『下町日和』の主人公二人にまた会えることが嬉しくてたまらない。あの二人の幸せな世界を垣間見られると思うと、胸の奥がしっとりとしてくるような、妙に懐かしい気持ちが今から顔をのぞかせる。 何よりも、春猿さんのあの「ありがとう。」がまた聞ける/見られるのだと思うと、じわっと心が熱くなってくる。 今年は、どんな服装で、どんな世界が創られるのでしょうか。衣装、ではないとしても服装は楽しみ・・・。違う会場、違う雰囲気の中で・・・。 さらに、ディーヴァとして登場の中村中さん、今年も『林檎の樹の下で』を歌って下さるかしら? 一週間後の『ミッシング・ピース』に至っては全く反対で、想像の及ばない怖さがある。楽しみなのだけれど、ミステリー特有の恐ろしさがある。でも、一歩先も見えない暗闇の中を先導してくださるのが、大好きな役者さん達だということが、この上なく幸せに感じる。安心して物語の世界に身を預けられるのだ。 宮本笑里さん、オーボエ奏者の宮本さんのお嬢さんとのこと、きれいな方ですね・・・。 窓の外、机の正面に、欠け始めたばかりの月が見えます。雲が掛かって、うっすら光っているあの世界には、やはり何かが住んでいる気がしてならないのです。
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