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2014.07.25 Friday  | - | - | 

なぜか特別な日

[ その他 ]


どうして大晦日はこうも、そわそわした気持ちになるのだろう。いつもと変わらない時間の流れ、日が沈んで昇って、ただそれだけのことなのに。





今年は戌年、年女だったということもあって、なんだか年が明けるのが惜しいような気持ちです。苦しかったような楽しかったような一年、明けたらすべて夢のように消えてしまうのでは、という不思議な気もしています。


来年は”大切な”私をますます大切に、心の美しさを失わずに、目の前の道をまっすぐに走って行きたいと思っています。





まずは、このブログ上でお付き合いくださった皆さまへ。そして、私に歌舞伎を始めとした文化を楽しませてくれる、すべての人へ。どうもありがとうございました。


来年は、もっともっといい年になりますように。




2006.12.31 Sunday 18:09 | comments(0) | trackbacks(0) | 

冬らしい



ほんとに今夜はいい天気…。空気も冷たく澄んでいて、これぞ冬、です。


朝は、陽が射しているな油断して綿のカーディガンを羽織っただけででかけたら、指先がチリチリと痛むほど冷たさを感じました。これにもまた、「ああ、冬だなぁ。」と、季節を感じられる幸せをかみしめるのでした。




2006.12.29 Friday 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) | 

母と日本文化の”テンポ”

[ その他 ]


お正月に、母が着物を着せてくれることになった。正確には、帯を結んでくれることになった。着物を着られることも嬉しいが、母が着せてくれることはもっと嬉しい。というより、母が着せようとしてくれることが嬉しい。


母は、どちらかと言うと日本の文化*1などは”苦手”な人だった。中学校の文化祭で浴衣を着ることになったときも「おばあちゃんに教わって来なさい。」、大学の卒業式でも「私わからないから、必要なものは自分で揃えなさい。」そんな感じだった。それが何がきっかけでだか着付けを習い始め、今では着物を着て仕事をしている。修了式で振袖が着たいと言ったら、着付けの先生に朝早く来ていただけるようお願いまでしてくれた。そして今回はお正月に栄えるような帯結びを習ってきて、ほぼ毎日練習してくれている(モデルの私も疲れるけれど、着付けの練習にもなるから・・・)。


着物や小物をお手入れしたり、色を合わせてみたり、ていねいに着付けをしたり、立ち居振る舞いに気をつけたり。そんな余裕が、母にできてきたのかな、ふとそんな風に思った。私や父のために時間に追われて、わずかな時間を好きな演奏会につぎ込んで(?)、言ってみれば日本の文化は母の生活とテンポが合わずにいたのかもしれない。そんな風に思うと、とっても嬉しい。


考えてみれば私の参加するお茶会にも来てくれたし(あまりに時間がゆっくり流れていて、眠りそうだったと言っていたが)、B反市で一式揃えてくれたり。決して、関心がないわけではなかったのだ。


とは言っても。まだ、歌舞伎やお能やお茶会に誘うと「それはちょっと勘弁して!」と悲鳴を上げられてしまう^^;




*1:日本、とか西洋、とか分けること自体間違っているのかもしれないけれど




2006.12.16 Saturday 06:22 | comments(0) | trackbacks(0) | 

信じられなくて、ごめんね

[ その他 ]


いつもなるべく綺麗な心でいようと思うのだけれど、そのためにはかなり自分をガードして生活している、みたい。傷付きたくないからね。





大学時代の友人から2年半ぶりに電話がかかってきたことがある。それは、嬉いことだった。とても仲が良かった、とは言えないが入学して一番にできた友達の一人、一緒に大人になった女性のひとりだから。まだ学生で頭と心をケアするのに精一杯の私には、社会に出て仕事をして、おしゃれな彼女は本当にきらきらして見えた。


けれど、彼女から最初にお誘いを受けた時に私が考えたのは、「何かの営業ではないだろうか」「宗教らしきものの勧誘ではないだろうか」ということだった。彼女がどんなつもりで突然電話をかけてきてくれたのかわからない。学生時代の彼女の行動パターンが思い出せない。それくらい、2年半という年月は大きかったのだ。


今考えるとその懸念は・・・あながち間違いではなかったかもしれない。でも、洋服のお店やお化粧品の講習会に連れて行ってくれたり、傾倒している年上の女性に会わせてくれたり。真実は、わからない。結局どの機会にも乗らなかった私に、今でも事あるごとに声をかけてくれている友人、そんな彼女を信じられない自分が、私はとっても悲しいと思うのだ。




2006.12.15 Friday 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) | 

夜空を見上げる

[ その他 ]


朝も暗い内から、元日に発売される予定の中村中さん初アルバム*1の情報を検索していたらば。夏に上演があった『Radiogenic リーディングスペクタクル 優雅な秘密*2のDVDが発売されるとのこと。





右近さん春猿さん段治郎さんの力にぐいぐい引き込まれて、千住さんの音楽に夢を見せられて、そして中村中さんにノックアウトされた、忘れられない舞台。あの時から、一日も欠かさずに時間をとるようになったことがある。それは、夜空を見上げること。


KONISHIKI』で”12時12分前に必ずベランダに出て来る妖しいおねえさん”に憧れ、”誰か・何か”に出会える気がして、布団に入る前に必ずベランダに出てみるようになった。晴れた日はもちろん、曇の日も雨の日も、雪の日・・・はまだないな。。。冬は、寒いんだけどね。


毎日、落ち着いていろいろ考える時間を作ろう、とか15分だけお稽古事をしよう、というのは難しいけれど、窓を開ける、そして一歩足を踏み出す、それだけのことが四ヶ月経った今ではなくてはならない行動になってきている。不思議だなぁ。




*1天までとどけ(DVD付)


*2:感想などはこちらこちら




2006.12.15 Friday 11:37 | comments(0) | trackbacks(0) | 

十二月大歌舞伎 夜の部

[ 伝統 ]


『神霊矢口渡』






  • これは…祟られそう。帰りに思わず、お稲荷さんの外から手を合わせてしまった。

  • 家の中には、よく見えないけれど神棚があったようだ。

  • 菊之助さんお舟が可愛すぎる! 相手に気のない濡れ場より、クドキにはドキドキもの。声の調子も戻っていらしたようだし、お軽の時のような声が出過ぎる感じがなくて素敵だった〜。

  • 刺されてからの捌いたかみの振り上げ方が豪快すぎてちょっとな、という所が何度か。でもさすがに、噸兵衛にトドメをさされそうになっての海老反りでは、喉から胸までが長くて、色っぽすぎた。

  • span style="color:#FF66CC;">噸兵衛はあれだけ家を壊してしまっていいのかしら、、、と思うほどの暴れよう。かえって、すっきりします。

  • 最後、舞台が半分だけ廻って上手全体が水になる。これは川? だと思うのだが、海のようでそのスケールの大きさを想像して声を上げてしまった。

  • どの小道具ひとつとっても、無駄なものはないんだな、とあらためて。本筋とは関係ないような動きのために、わざわざ黒衣さんが小道具を置きに出られるのだから。

  • 他狂言の見せ場、多彩な合方を楽しめる美味しいお芝居、そして初めて水衣さんを目にし、これも楽しかった。他にも、楽しい仕掛けどころ満載。





『出刃打ちお玉』






  • 菊五郎さん目当てで行った・・・のだけれど、田之助さんのエロじ・・・いえ、お坊様を微笑ましく眺めてしまいました。オペラグラスを忘れていったのが残念。女形の時はやはり、衣装が捌きにくくていらっしゃるのかな。

  • 歌江さん、ものすごく楽しみにしていたのだが二言三言のお役、しかも二階座敷の窓からだったので、幕見からはよく見えず。他にも友右衛門、右之助さん、亀三郎さんなど一瞬のお役多し。松也さんは、台詞なかったような気が・・・。でもどなたも、見られただけで嬉しい

  • 梅玉さんは、先月の*1イメージで見ていたらずいぶん小柄でいらっしゃるのだ、と驚いた。黙っていてもにじみ出てくるような、明るい色気が好きだ。お玉に着せ掛けられる小豆色(たぶん、女物)の半纏がよく映える。

  • お客をとるお商売とはいえ、ふわあっと色香の漂ってくるような菊五郎さんお玉。”って感じ。25でしょ? 男を知って3年って言ったよね? 姉さんは・・・ずるい*2。”

  • 仇討ち場面は、背景の田んぼと樹に少しずつ陽があたっていくのが美しい。西洋画のようだ。色の付いたライトとか照明に偏った演出は苦手なのだけれど、あれは良かったな。

  • 菊五郎さんお玉の台詞でお芝居が進んでいくような印象。男の声なのだけれど美しく響く台詞を聞いているうちに、つくづく先月の政岡は語らないお役だったのだな、と思う。唯一あるのがクドキの場面。今月、仇討ちの後で正蔵にい「よかったね、よかったね。」とかける声を聞いてふと「でかしゃった。。。」がよみがえって来そうになって、あわてて打ち消した。こんなところでお芝居のリンクはしたくない。

  • 廻り舞台、反転の中でもきちんと縁から降り、草履を履きなおす丁寧な舞台が大好きだ。





*1:国立劇場。そういえば、入り口で「ここでは忠臣蔵やってないの?」と訊いているおじさまがいたなぁ。


*2:c:サントリー ウーロン茶




2006.12.09 Saturday 05:53 | comments(0) | trackbacks(0) | 

吉例顔見世 その4(昼の部・千秋楽)

[ 伝統 ]





どうしてももう一度観ておきたくて、昼の部の二幕目のみ幕見。すでに、立ち見でした。





祖父母のような年代の方とお話したりあちこちのブログを読んでいると、「あの時の、あの役者の、あの芝居が良かった。」なんて話を聞かせて(読ませて)いただけて、羨ましくも、その舞台を観たかった・・・と悶えてしまうことが多々あります。そして、いつか私もそんな風に振り返ることのできる舞台に出会いたいな、、、と


その日が、こんなに早く来てしまうとは。


2006年11月 吉例顔見世大歌舞伎 昼の部


憧れの演目『伽羅先代萩』、初めて舞台で拝見した菊五郎さん、芸達者な子役さんたち、愛嬌と凄みと爽やかさと優しさを同居させた仁左衛門さん、色気をたたえた三津五郎さんと福助さん、この方以外に栄は考えられない*1田之助さん、聳え立つような風格の団十郎さん、小柄ながら上手さを感じさせる秀調さんと段四郎さん。


どれをとっても忘れられない。







  • 英語のイヤホンガイドを借りてみた。日本語のように道具や衣装の説明はなく、流れに関係した台詞を訳していくのが中心。面白いと思ったのが、役者の名前を紹介するのに「Kikugoro, 7th」のように代数を入れていたところ。

  • そういえば、たぶん外国人のお客さんだと思うのだが、「紀伊国屋」だったかな、次々と掛かるのを面白いと思ったのか少し遅れてかけている方があり、なんだかほほえましくも嬉しく感じた。

  • 政岡のクドキでの解説も、興味深い。「(唄の)千松は一年経ったら両親に会えるだろうが、同じ名前の(私の)千松は何年待っても会えない」を、「His parents will be able to see Senmatsu(彼の両親は千松に会えるだろう)」とか「I will never see(私は永遠に会えない)」とか、親の視点で訳している。もしかして、そういう意味なのかしら、ここは。

  • 毒入りのお菓子を食べて箱を蹴飛ばし、智照くん千松はきっぱりと決めてくれた。そういえば先月の丁稚さんの時にも堂々と見得を切ってくれたな。「おいらぁ〜役者になるんだ。」一瞬、その姿が重なって涙が出てきた。ここと、直前の中入りで拍手が起きたのも道理。子役さんには、拍手のタイミングが難しい・・・。

  • 八汐の嬲りが二回ほど多く感じたのは・・・気のせいですね^^;

  • 『床下』弾正の引っ込み。立ち見の手すりに寄りかかって伸び上がるのは私だけではなかったと思う。そして、劇場全体の空気と質量がぐぐぐぅっと団十郎さんの裃のあたりに吸い込まれているように感じた。たぶん、お客さん全員が現実ではない、お芝居の世界に存在していた。





*1:そういえば、以前に早朝歌舞伎で春猿さんがなさっているんですよね。それもまた、不気味でよさそう・・・だけど、想像も付きません。田之助さん、当たりすぎです。




2006.12.03 Sunday 11:46 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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