<< August 2006 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

スポンサーサイト

[ - ]

一定期間更新がないため広告を表示しています

2014.07.25 Friday  | - | - | 

9月1日といえば

[ 子ども ]


明日は”防災の日”です。


でも私にとっては、”引取り訓練の日”と言った方がしっくり来ます。多くの方の、記憶に残る行事の一つではないでしょうか。





小学校6年間、この日はほんとにお世話になりました、お母さん。校庭に並んで待つ時間もなく、迎えに来てくれていました。今考えたら、お仕事のある保護者は本当に大変だっただろうな。


兄弟姉妹のいる人は上の子が下の子のクラスに混ざっている、それがなんだかうらやましかったのも覚えています。





3年生の時に転校した学校は、家から歩いて5分強の近さ。朝礼での校長先生の挨拶が、家まで聞こえるんですから。それでも交通事情(車が多かった)のせいもあり、遠回りだったのです(なんという近さ!)。


親と一緒のこの日は堂々と道路を横断し、3分ほどで帰宅。食事をしてすぐに学校に戻り遊ぶ・・・なんとも、幸せな日々でした。





明日は、朝は夏休みの宿題を抱えた子どもたちで、昼は引取り訓練から帰る親子で道がにぎわうことでしょう。




2006.08.31 Thursday 22:58 | comments(0) | trackbacks(0) | 

8人の・・・?



みいる占い:おじいちゃん運よさそう


このドキュメンタリーは8人のおじいちゃんを7歳・14歳、そして今回21歳と、7年おきに取材しているそうで、その中の一人が松也さんでした。





せいかさんの”夢をありがとう”より。





おじいちゃんになるまで、取材してくれても嬉しいな。NHKさん、お願いします〜。




2006.08.30 Wednesday 10:03 | comments(0) | trackbacks(0) | 

八月納涼歌舞伎 その2(第一部)

[ 伝統 ]


(すっきり+さっぱり)×我慢÷2  そんな感じの、ある夏の昼間でした。


記録をずっとサボっていたら、思い切り記憶が飛んでしまいました。ああ、もったいない。






『丸橋忠弥』


橋之助さん忠弥が登場する前の、お茶屋の亭主と客たちがなんともいい雰囲気だった。後で見たら、そのうちの一人が名題昇進の三津右衛門さんとのこと。体形のためもあるけれど、あったかそうな動きをする方だと思った。


このお芝居に限らず、なのだけれど、舞台が回る時に大道具のウラが見えてしまって興ざめした。幕見から観ているとはいえ・・・。


一場は、なんとなく過ぎてしまった感じで、幕切れの”ごちそう”染五郎さんにも光を感じないまま・・・。そうそう、投げる石が、気付くと足元にごろごろ転がっているのですが、三津五郎さんあれ、よくつまづかれないものだ、と変な感心をしてしまいました。というよりあの石、硬いようだけれどなにでできているのか、気になります。数日前に観た『駕籠屋』では初舞台の小吉さんが犬で可愛らしい声だったのに、こちらは大人の役者さんですから迫力のある声で・・・ちょっとビクッと来ました。





二場では家の中の小道具が細かくて、きょろきょろしていました。まず気付いたのは、お軸が『吉原狐』の時と同じようだったこと(たしか三部の『八犬伝』でも・・・^^;)。そして、扇雀さん女房の着物がかわいらしかったこと。





第三場の立ち回りでは、こっちの目が回りました。え、まだ? え、これでも? え、なにするの? と、???で頭がいっぱいになりました。おまけに橋之助さんにはまだ、”おえん”のイメージが残っていたので、頭がぐちゃぐちゃ。広い舞台いっぱいに、役者さんが動いておられました。







『近江のお兼』


力持ちの娘・・・という時点で覚悟はできていたのですが、想像以上にパワフルな舞台でした。踊りを観ているというのか福助さんのすばらしい身体を見ているというのか。





始めの馬との場面がすべて花道で行われるので、なぁ〜んにも見えませんでした。それでも、前や下の階のお客様が拍手をするのに、「早く本舞台に出てきて欲しい!」と期待は高まります。


とっても可愛らしい娘衣装です。目のお化粧に特徴があるから、可愛らしさと力強さと愛嬌のアンバランスがおもしろい。若衆とのカラミで、ところどころ声を出しておられるのね、そのきっかけのようなものが、とても景気良く思えて気分がよくなりました。





思ったより晒を使った動きが多くて嬉しく思いました。なんだか、バッタバッタと涼しい顔で振っているようにも見え、それでいて身体ぜんたいが休み無く動いているようにも見え。とても、不思議な光景でした。



ああ、やっぱり何も覚えていない・・・。








『たのきゅう』


JR恵比寿の駅でポスターを見て以来、この舞台にはどう心の準備をしたらいいのだろう・・・と思っていました。


なんのことはない。とーっても楽しく、見ごたえも充分なお芝居でした。以下、細かい観察も含めて。






  • お相撲の土俵のような劇中舞台の周りに、すべての場面がミニチュアのように配置されている。ドールハウスとかミニチュア大好きな私は、それだけで嬉しくなってしまう。

  • 舞台前面が”楽屋”、そこから暖簾をくぐって入る舞台の中が、”外”。何度も繰り返して、自分に納得させる。この暖簾をくぐるのは、始めに登場する小吉さん@ぽんきゅう(一寸法師)と、母親病気の知らせに慌てふためく三津五郎さん@たのきゅう。三津五郎さんは頭だけ突っ込むのだけれど、、、たぶん全身は通らないだろうな・・・失礼ながら。

  • 目(耳)を惹くのが、巳之助さん@けんきゅうのドラマー・ボーイ。なんで踊り一座の太鼓(しかも、木の枝で組んであるっぽい)にシンバルが付いているんだ〜! 始めは、目の錯覚かと思ったほどでした。再演したら、彼の他に誰がこの役をできるんだろう、と考えてしまいました。

  • ちょうど舞台の反対側にあたる所には、かわいい民家が。きっとたのきゅうの実家になるのだろうな・・・と見ていました。家の中=劇中舞台側にはお釜や調理道具のようなものも舞台サイズでセットしてあり、とても楽しみ。ところが。。。

  • 扇雀さん@たのきゅうの母が回り舞台に沿ってよろめきながら登場、さっきの民家の後ろに隠れます・・・本当に、隠れちゃった! あの小さな家の後ろに、幕見席からさえ見えないほど完璧に体を隠すなんて。この方のどの演技より、それが一番印象に残りました。

  • 結局、たのきゅう実家の家具たちは、使われることがなかったんですね。





そして、、、



  • 初舞台の小吉さん。『駕籠屋』を観た時にも思いましたが、しっかりした身体をしていますね。これまで子役というと学校に上がるかあがらないかの年齢ばかりを見ていたので、そんな気がしたのでしょうか。でも、そうでなくても、腕とか上半身がとてもきれいに動いたように感じました。踊りのことは全くわかりませんが、きれいでした。足(下半身)は、これからしっかり踏めるようになっていくのでしょうね。第三部の感想でももう少し、付け加えたいと思います。





2006.08.26 Saturday 18:52 | comments(2) | trackbacks(0) | 

稚魚の会・歌舞伎会

[ 伝統 ]


二日間かけて、両班(りょうはん)の観劇をして参りました。楽しかった〜。けど、ものすごく疲れました^^;。


楽しみ&自分の勉強のつもりで観ていますので、比べるような偉そうなことを書かないように気を付けつつ・・・。見た順で、B班→A班と記録しています。





とは言うものの、普段は目を凝らさないと(モノの例えです)見られないような役者さんを贅沢に目にできるのですから、ついつい人に目がいってしまう。そんな意味で、ヒットはB班でお三輪をされた中村京三郎さんでした。








『修善寺物語』


自然の音の描写がとても美しい作品。それに加えて、光の演出も工夫が凝らされていた。特に二場で頼家と桂が登場し月が昇ると同時に、川の流れが月の光で表現されるのがなんとも美しかった。効果といえば一場、烏の声で夜叉王の「もう日も暮れた」が入るのだが、この烏がどうしても赤ん坊の声に聞こえて、少し気味が悪かった。





B班、澤村由蔵さんの姉娘かつらには、自分の力で何としても道を切り開いていく、という人を寄せ付けない強さがあって、最後の死ぬ瞬間までそれが印象に残った。ともすれば頼家よりも強いかも・・・というような。徳松さんは同じ強さでも、あくまで武士の妻として名をあげる、頼家あってこその若狭という部分が強く感じられた。


A班、喜昇さんの妹娘かえでは、ともすれば姉より育ちのいい印象を受けた。頼家と夜叉王のやり取りの間ずっと頭を下げているのだが、その時の腰から頭までのラインが”いい所にご奉公しているベテラン腰元”のようで。それでいて、動きが素早い、を通り越して激しいのが、若さを表していると思った。特に、面を割ろうとする夜叉王を止めるため縁先から部屋へ駆け上がる時、また三場で花道をかけてくる時。全体に存在がとても美しいのだけれど、ともすれば左手が帯のあたりで所在無げになるのが気になった。宙に留まらせないで、帯にあてればまた少し、違うのかも? わかりません。声がとても良くて、一場と三場はかえでの泣きで切れるので、俗っぽく言えば”おいしいな〜”。


夜叉王、修善寺の僧は互いにダブルキャストだったわけだが、B班の時の組み合わせの方が好みだった。何で・・・? A班、坂東悟さんの夜叉王には、もう少し重々しさと訳のわからなさをもとめたくなった。


B班、梅之さんの頼家は、口では厳しい事を言っているけれど夜叉王を職人として認めているような雰囲気が感じられた。A班、蝶之介さんは声が高いので始めはびっくりしたが、不思議と落ち着きがあって気分が良かった。


行親の家来で始めに出てきたセリフのあるお二人は、研修生の方ではなかった。のに、油断していた。。。立ち回りでは五人しかいなかったのが気になっている。







踊り三題


お芝居と違って踊りになると、”得意不得意”が出てくる。役者さんが、ではなく(そんな大それた!)私自身の”好き嫌い”よりもう少し生理的な部分で、動きや形がしっくり来るか、気持ちがいいか、そんな見方をしてしまう。





『廓三番叟』


B班の時は花道外で大変いい席だったのだが、所作舞台が組まれるのに気付いてしまった、と思った。予想通り、本舞台が見えない・・・。ので、特に始めの太夫と振袖新造のやりとりや足の運びがほとんど見られなかったのだった。B班、中村まつ葉さんの新造に初々しい色気があって、見ていて楽しかった。そしてなにより、南天に鈴の鳴り物と扇子を使った最後の太夫の舞が華やかで、迫からの退場も、絵を見ているようだった。





『妹背山女庭訓』


舞踏名は『願絲縁苧環』ですね。


はじめにも書いたとおり、B班、中村京三郎さんのお三輪に釘付けになってしまい他のことはあまり・・・。花道横、しかも七三すぐというとんでもない席から見たせいもあるが、表情が豊かな方だったと思う。登場の時から華やかだな〜と思っていたら、最初の花道での見せ場で容赦なく客席を見据えている(よく知らないけれどあまり客席を見ないようにしますよね・・・福緒さんの橘姫は、焦点を定めないようにしているように見えたくらい)。苧環を咥える場面では唇ではなく歯で噛んでいるのがはっきりとわかり、激しさに圧倒された。三人踊りでも拍子のとり方が私の”得意”にはまったらしく、お三輪が橘姫と求女をリードしているようにさえ感じられた。そして退場の見せ場、花道で糸を手繰りその先が切れていることに気付くと・・・道の先を見つめ、ふっと目を細めたのだ。遠くに見えるはずのない二人の姿を見ようとしているような、そして果てには目から矢を射ているような。。。。汗ひとつかかない美しいお顔に、夜叉のような表情。そんな、近くで見ていて背筋がぞっとするような一瞬でした。これが後に、”嫉妬に狂った自虐の相(だっけ?)の女”になるわけですね。一人っ子で、気が強くて、負けず嫌い、背景をそんな風に想像しました。


ちなみにA班の澤村國久さんはここで、大きく息を吐いておられた。ちょっとだけ、諦めが感じられた。そんなわけないのだけれど。こちらは、大勢の中で育って耳年増な感じの主張が強いお嬢さん。


A班の中村春花さんの求女がなんとも言えず色っぽかった。橘姫の京珠さんと寄り添うとドキドキしてしまうくらいの雰囲気で、これはかわいそうだけれどお三輪、勝ち目はないな、と思ってしまったり。





『三社祭』


とても楽しくて、男踊りを踊ってみたい、などと思ったほど。





B班では悪玉の市川左字郎さんがとっても楽しそうな表情で踊られていたのが印象に残っている。それに沿うように動きもきびきびしていた。


A班の悪玉、國矢さんはもう、何と言ったら良いのだろう。弾けにはじけ、気持ちの良い踊りだった。善玉の市川段一郎さん、お化粧が左字郎さんにそっくりだったのが笑えたが、、、手足の長さが目に残り、動きが一呼吸遅く見えてしまって残念だった。





この演目ほど役者さんの踊り方の違いが表れてしまうものも・・・。面をつけるとお互いを見ることができなくなるからか、同じ動きをしていても微妙な違いがだんだん大きく感じられてくるのだ。コワイと思った。







『引窓』





2006.08.25 Friday 01:45 | comments(0) | trackbacks(0) | 

おじいちゃんの宝箱

[ その他 ]


高尾山の麓に住む、祖母のところに遊びに行きました。





挨拶もそこそこに私が向かったのは、祖父の遺品がある屋根裏部屋・・・今日のお目当ては、スーパー歌舞伎『八犬伝』のビデオでした。小さな頃、祖父と一緒に観たのだからここにあるはず、と思いましたが、見つからず。それでも、信じられないくらいの宝箱でした。


祖父は手足が不自由になってきていたので、晩年に近づくにつれ几帳面なメモ書きが乱れているのを見てふと悲しくなったりもしました。それでも、気が付いたら1時間以上、真夏の屋根裏で大量のビデオと格闘していました。







帰ってさっそく再生してみたのは「スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の舞台裏」。猿之助さんがまだ丸い顔をしていらして、そのお顔で思わずぶるっと来るほどの表情をされるのに食事も忘れて見入っていました。


そんな中、楽しみながら見ていて、思わず「えっ」と声を上げてしまったのです。というのも、”この公演の注目は若手役者****の大抜擢”とのナレーションが入ったからです。。。もちろん、あの方です。慌てて祖父のメモを見返してみると、”61年2月”・・・あららら、『ヤマトタケル』はヤマトタケルでも、初演ではないですか! ちょうど20年前の番組が、信じられないほどきれいに残っていたのです。20年前なんて、私が何をしていたのか考えるのも笑ってしまう、というくらいの時間。驚きでした。





それならさっそく舞台を、と次は3時間以上に渡る『ヤマトタケル』を再生。適当に巻き戻してみていると、、、あれ? そこには、ちょうど今夜一世一代のライブを繰り広げていらっしゃるはずのあの方が。その横には、わ、わ、わ。。。私が見間違えるはずはない。61年(1986年)には舞台に上がっているかいないかであるはずのあの方*1が! 再び大慌てで、メモを確認。


こちらは平成8年、10年前に録画されたものでした。それと気付かずに、10年も隔たりをおいて録画されたビデオで、同じ演目を目にしてしまうとは・・・。





今は祖父への感謝と一種の感心、のようなものでひたすら興奮しています。祖父と、話がしたかったな・・・。祖父なら、この舞台をどんな風に観るのだろうな、と、よく考えます。晩年は足が悪かったから一緒に劇場に行くことはできなかったかもしれない。でも、筋書きや映像を一緒に見ることができれば、昔の役者さんや舞台の話も、たくさんしてくれただろうな。


人との別れは当然で、仕方のないものだとしても、今、祖父と話ができたらどんなに楽しかっただろうと思うと、なんとも言えない気持ちになりました。





<おまけ>


スーパー歌舞伎以外にもお宝ビデオはたくさん。猿之助さんのものも有ったのですが・・・。


f:id:ayameusui:20060823214501j:image


・・・見えますか? おじいちゃま〜、これは変ですよ〜。”遠”之助さんじゃないですよ〜。




*1:お気づきのことと思いますが、ここまでの”あの方”は全て女方さんです。




2006.08.23 Wednesday 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) | 

八月納涼歌舞伎 第二部

[ 伝統 ]


八月佳日よく晴れた夏の日、歌舞伎座へ。もう、目を瞑っていても行けるかも・・・!?



『吉原狐』


福助さん、である。六月に初めて『暗闇の丑松』を幕見した時、声にちょっと苦手を感じてしまった、が、なにしろ福助さん。この方には踊りといいお芝居といい、魔力のようなものがあるのです。楽しみで仕方がなかった。


歌舞伎の舞台にいる花魁は大好きだ。孝太郎さん花魁誰ヶ袖は癖がなくて清潔な感じで、ひきつけられた・・・のに、だんだん周りのテンポに慣れてきてしまって、そのおっとりさ加減がじれったくなってきてしまう。困ったものです。


花魁見習いの新造猿紫さんと、なんと喜久於さん喜久於さんの女姿は、という以前に名のある役を拝見できるのはは初めて、嬉しかったです。慎み深い雰囲気、意外と小柄な方です。猿紫さんはお顔も派手で芸者らしく、とても素敵なのだけれど、どこかお行儀の悪さを感じてしまう。


初めてのサイド席は、予想以上に舞台が近くて驚いた。お座敷の後ろ(廊下)までよく見えたのだが、川が流れているような気がしたのは・・・何だったのでしょう? 結局、後ろの廊下からは誰も現れなかったので、次の舞台の上にお座敷を組んでいただけなのでしょうか。





お茶を入れるのが好き(?)な三津五郎さん三五郎。心のあったかいおとっつぁんらしさを感じました。夏らしく、土瓶のお湯をいったん平茶碗に空け、それから急須を扱う。箪笥の上におきちのお土産が置いてあったり、蚊遣りとか団扇置きとか。夏らしい、家の様子が目を楽しませる。家の上手側脇に咲いていた夕顔は、七月の『夜叉ヶ池』で使われたもの? なんて、考えてみるのも楽しい。暮れの鐘の音なんて、そのものだしね。


西側席だったので、建具の後で蝶紫さんの助けで着替えるおきちが丸見え。真っ赤な襦袢がどこまでもお似合いだった。で、着付けをじっくりと。腰紐を二本使って締めた後、帯は左巻き。結ぶのに、蝶紫さんはだいぶ手間取ってしまっていたようでした。それに焦れてか関係なくか、父親とのやり取りをしながら、せわしなく帯の回りで手を動かす福助さんがまた、おきちらしい、と思った。


扇雀さんお杉、一番好きだった。写真などで拝見する扇雀さんはどの役でも苦手に感じてしまうのだけれど、初めて舞台を拝見して、いっぺんで好きになった。本物は観るべきだった。観てよかった。声がきれい、慎ましやかなところ、恥じらい、そして意を決して“母”だと名乗ってしまう強さ。きれいでした。


秀調さんも、楽しみ。六月の国立劇場が忘れられなくて。目立つ動きはないし私の席からはほとんどお姿が見られなかったのが残念。けれど、秀調さんが動き、話すと空気がすっと重みを増し、それでいて清浄になる。





二幕二場、刀を抜く染五郎さん貝塚采女を恐れて、建具の後に隠れてしまう芝のぶさん。ひと段落着いたところで後からそ〜っと顔を出すので初めて気がついた。その動きとか、驚きの表情とか、涙を拭くのに手ぬぐいをよいしょ、と引っ張り出すところとか、全てに可愛らしさの芯が通っていた。これが見られたのも、西側席ならでは。


全てが片付いたと思えば、最後におきちの前に現れてしまう越後屋孫之助、落ちぶれたちょっといいオトコが信二郎さん。そのお顔を真正面に拝んでしまったのですから、私も思わず「コーン!」なんちゃって。



ああ、楽しかった!!! そして、要所要所でおきちと三五郎、三五郎とお杉、三五郎と采女、そして引っ込みのおきちと三五郎のやりとりが場を締める。夏らしく、すっきりと気持ちのいい、後味の爽やかな舞台でした。


あ、残念ながら花道は全く見えないので「お父ちゃん」「おきち」というほのぼのとした呼びかけだけを楽しみました。


実は、前列にいた団体さんが立ち上がって花道を覗き込み、見えないどころか提灯の上に落っこちるのではないかと気が気でなかった、という嬉しくないおまけ付でしたけど。




2006.08.20 Sunday 20:25 | comments(1) | trackbacks(0) | 

スカーレットと桔梗

[ 観察 ]


初めて、一緒に咲いてくれました。


赤っぽい方がスカーレット、青紫が桔梗。毎朝、起きるのが楽しみになります。




2006.08.20 Sunday 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | 

お神楽

[ その他 ]


山手線にて。


「次は〜お神楽〜」


へ? と思ったら、五反田でした。


よっぽど飢えていますね。お祭りに行きたい〜。踊りたい〜。




2006.08.19 Saturday 17:58 | comments(0) | trackbacks(0) | 

オンナの子だね

[ 子ども ]


電車の中で、席が空かず不満そうな女の子。小学校に上がるか上がらないかの彼女には、おばあちゃんの裾しか掴まる所がないのだもの、無理もないよね。


と、何を考えたのか姿勢を正して両手を首に添えたかと思うと…


地下鉄の窓を鏡にワンピースの襟元を整え、髪を撫でつけ始めたのだからびっくり。きれいな首筋に目をとられて…ませんでしたか? 隣のお兄さん。


小さくても、オンナの子だなぁ。




2006.08.18 Friday 18:13 | comments(0) | trackbacks(0) | 

この日に

[ 平和 ]


私は無力だ。悔しいけれど、残念ながら、何もできない。


祈ることすら…。




2006.08.15 Tuesday 23:51 | comments(0) | trackbacks(0) | 
 | 1 / 3 PAGES | >>