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2014.07.25 Friday  | - | - | 

獨道中五十三驛<その1:笑也さん>

[ 伝統 ]
笑也さん
女形が最初って、ダメですか? でも、右近さんは後からたっぷりと。まずは姫です。重の井姫ですね。観ていて思ったのは、笑也さんは首をかしげる演技がとても可愛らしいということ。可愛らしいと言うより、愛らしい。「〜じゃな。」と念を押すような時が特徴的でした。近くで見たためか、ちょっと歩き方が不自然だったように見えて心配です。上半身だけで女性を演じていらっしゃるような・・・これは、失礼な言い方ですね。でもやっぱり、近くで見ると男性は大柄です、あらためて。
二幕、箱根の場で駕籠に乗って花道を引っ込む時に段治郎さんと見交わす視線が、とっても良かったです。気丈にしていても、どこか不安そうな気持ちが現れていました。ここが一番好きでした。

一幕の石山寺の場で出てこられる時はもう、胸から熱い風が出てきそうな(なんだ?)緊張感。どんな姫なのだろう? 勝手に『重の井子別れ』のイメージを持って子どもっぽいのか? 笑也さんらしく清しげなのか? でも、行きずりの男と枕を交わしてしまったりしているのだから色気があるのか?
どれも外れでした。意志が強くて、一度決めたらてこでも動かない。段治郎さん与八郎に気付いたあたりから、女らしさより強さの部分が出ていたような印象でした。双六をしていても、侍女が話しかけても、それに答えてすらいるのに、目は与八郎をじーっと見て離さない。視線が与八郎に吸い付いてしまったかのような、それはすごい”眼力(?)”です。

寿猿さん次郎作に手荒く扱われ、つかまってからは、「まだかな、まだかな」と、次の出が待ち遠しくてなりませんでした。次郎作から猟師の手へ、しかも草津から鞠子へ、ずっと葛籠に押し込められていた重の井姫、、、この場面での衣装はなんでしたっけ、、、? 鞠子宇津木峠の場は、段治郎さん与八郎との間の空気が一番甘く、うっとりした一瞬でした。石山寺で与八郎の腕の中に抱き上げられる姫もそれは色っぽかったのですよ。でも、屋外で、再会を喜んでいるだけのシーンなのにそこまで身を寄せなくても、と、こちらが恥ずかしくなるくらい。
ちなみに今、筋書の写真ページを開き、お二人の顔写真をぎりぎりまで近づけてツーショットを楽しんでおりますラブラブ

箱根山中の場・大滝の場。江戸兵衛に致命傷を受け、滝に身を投げるべく岩をよじ登る笑也さん、手負いの美しさというものがあるなら、それを存分に表わしていると思います。こちらまでいっしょに苦しみを味わっているような気がしてくる、と同時に、与八郎の傷が癒える事にしか目が向いていない、ここでも一途さに惹き付けられます。
滝壷から、白い魂の姿となって与八郎達を見送る形で幕。残念ながら、イメージしていたような神々しさは感じられませんでした。うん、でも、その前までの重の井姫でも充分献身的で、気高い女性だったと思います。

大詰では一転、若殿様姿で登場。か、かっこいい。それだけでございます。立役でも、声は美しい・・・。
2007.07.10 Tuesday 12:45 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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2014.07.25 Friday 12:45 | - | - |