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もうひとつの、大切な、私忙しくても、悩んでいても。無くしたくない、大切な、私。
もうひとつの世界に住む、大切な、私。 |
もしも・・・
[ 子ども ]
放課後、子どもが話していた。
この学校は校舎も新しくて、近代的な感じがする。二人で吹き抜けを見上げながら、「もしもこの校舎が・・・」と想像を膨らませている。 「将来、人数が増えたらずーっと上の方まで伸ばそうよ。」 「え? そうしたら、(徒歩十五分の)駅からひとつだけ目立っておかしいんじゃない?」 「いいよいいよ。それでね、上の方には寄宿舎があって、泊まりたい人は泊まれるの。」 そこまで聞いて、ふう〜ん、と思った。何に憧れているのか知らないが、学校に泊まりたいほど好きなのかな? と。 他に理由があるのかもしれないけれど、とにかく、そんな途方もない空想に私も乗ってみたくなった。
なっちゃん
[ 子ども ]
なっちゃん、という子どもがいる。 出会って一ヵ月半経った今日、彼女が初めて私に手渡したものがある。それは、一時間半かけて完成させた課題ノート。初めて自分から机に向かい、わざわざ「課題はここの部分をやれば良いですか?」と質問をしに来、そして。。。 夜、密かに一人で祝杯をあげた(甘酒で)。私の力でどうにかなったわけではもちろんない。他の先生方も同じ気持ちだっただろう。でも、そうせずにはいられなかった。 偶然にも、彼女の名前は、私に教職を志すきっかけを与えた人のそれと同じだった。
あんな親になりたい
[ 子ども ]
年が明けて2日の昼。窓を開けたまま机に向っていたら、中庭から可愛らしい声が。すぐ下に住む4歳になったばかりの女の子のようだが、どうやらママとパパとと羽根つきをしている様子。とっても若いご両親なのだけれど、夜には一緒に星を見たり、ピクニックに行ったりと、親子で楽しんでいる姿をよく見かける。 私も、忙しさにかまけずに子どもと向き合う親に、そして大切な、楽しい、伝統行事はしっかりと伝えられる親になりたい、と思ったひとときだった。
蔓の模様
[ 子ども ]
写真だけアップして、文章を入れていませんでした。あっという間に週末です。13日追記 さてこの写真、眼鏡の蔓です、ご覧の通り。5年ほど前に作ったのだったと思いますが、母に奮発してもらってバーバリーブランドを。両側の蔓が一部、バーバリー柄になっているんです。 普段はコンタクトなので、この眼鏡を使うのは一日中家にいる日くらい。でも時々、眼鏡で出かけることもあります。 塾で働いていた時、数回ですがこの眼鏡を掛けていったことがあります。確かその日は3月の終わりで、新中学生、つまり卒業を間近に控えた小学生の授業の日だったでしょうか。まだ数えるほどしか会っていないのに、小学生の生徒は、特に女の子は人懐こくて、こちらの方が助けられます。 授業後に私が出席簿を確認していると、集まっていた女の子のひとりがすっと背伸びをし、眼鏡の蔓に触れました。そして。 「この模様、先生が自分でつけたの?」 びっくり!!! です。どこからそんな発想が、と。同時に、さすが女の子、細かいところまで見ているな〜と感心もしたのでした。 彼女たちは今、高校生になった・・・うん? まだかな? その辺定かではないのですが、きっといいお姉さんになったことでしょう。
9月1日といえば
[ 子ども ]
明日は”防災の日”です。 でも私にとっては、”引取り訓練の日”と言った方がしっくり来ます。多くの方の、記憶に残る行事の一つではないでしょうか。 小学校6年間、この日はほんとにお世話になりました、お母さん。校庭に並んで待つ時間もなく、迎えに来てくれていました。今考えたら、お仕事のある保護者は本当に大変だっただろうな。 兄弟姉妹のいる人は上の子が下の子のクラスに混ざっている、それがなんだかうらやましかったのも覚えています。 3年生の時に転校した学校は、家から歩いて5分強の近さ。朝礼での校長先生の挨拶が、家まで聞こえるんですから。それでも交通事情(車が多かった)のせいもあり、遠回りだったのです(なんという近さ!)。 親と一緒のこの日は堂々と道路を横断し、3分ほどで帰宅。食事をしてすぐに学校に戻り遊ぶ・・・なんとも、幸せな日々でした。 明日は、朝は夏休みの宿題を抱えた子どもたちで、昼は引取り訓練から帰る親子で道がにぎわうことでしょう。
オンナの子だね
[ 子ども ]
電車の中で、席が空かず不満そうな女の子。小学校に上がるか上がらないかの彼女には、おばあちゃんの裾しか掴まる所がないのだもの、無理もないよね。 と、何を考えたのか姿勢を正して両手を首に添えたかと思うと… 地下鉄の窓を鏡にワンピースの襟元を整え、髪を撫でつけ始めたのだからびっくり。きれいな首筋に目をとられて…ませんでしたか? 隣のお兄さん。 小さくても、オンナの子だなぁ。
ご〜おろっくしっちはっち
[ 子ども ]
昨日(27日)、夏らしいものを聞かない、見ない、と書いたばかりですが、今朝、部屋の窓を開けて机に向かっていたら・・・。 近くの小学校から聞こえてきたのです。「ご〜おろっくしっちはっち」。 夏休みの水泳教室が行われているらしく、その準備体操の号令です。「1,2,3,4」は先生(夏休み、臨時の学生さん?)なのでしょう、聞こえません。「5,6,7,8」だけ、元気のいい! そんなに声を振りしぼったら泳ぐ前に疲れてしまうよ、というのは大人の考え。 雨が降りそうです。なんとか、教室が終るまでお天気が持ってほしいです。
しっとり。
[ 子ども ]
サイドバーに「最新の画像」を追加したら、図らずも青系の写真ばかりであることに気付きました。暑いからね〜。無意識に、涼しい色を好んで眼にしていたのか。もうすぐ、我が家の朝顔がお目見えすることでしょう。 勉強・仕事以外のときは頭が常に歌舞伎座&鏡花モード。まずいとは思うのですけれど、暑さのせいという事に・・・。 『夜叉ヶ池』の始めの方で、村娘の百合が夫の晃に言われて、露を乗せた夕顔(朝顔ではないですけれど)に触れるシーンがあります。そこでのセリフが 「ああ冷い。水の手にも涼しいほど、しっとり花が濡れましたよ。」 暑いあつい毎日にほっとさせる、清涼感ある、場面。 先日この場面に行き着いたとき、「しっとり」という口調から、お芝居とは全く関係のないことを思い出しました。 学生時代、数年ほど学習塾で働いていました。教えるのにやっとで30人からの生徒を前に、一年目は笑う余裕もないくらい。そんな時、なんのきっかけだったのか、カントリーマアムというお菓子の話題になりました(授業中です!)。柔らかくて、私は好きなんだ、とかそんな事を話したのでしょうか。 すると、後ろのほうに座っていた男の子が、「オーブンで焼くとおいしいよ」と。ああ、からっとするのね、と返すと、「違う。”しっとり”してくるんだ」と。想像してください、その”しっとり”した言い方を。部活で真っ黒に焼けたその顔と、変声期を終えたばかりの不安定な声と、「しっとり」があまりにミスマッチで、私はつい笑ってしまったのです。 いわゆる、”ウケた”状態。生徒達は、主に男の子ですが、面白がって「しっとり」「しっとり」とそれは様々な”しっとり”した声音で私を笑わせ続けたのでした。これをきっかけに、ふっきれたというか。カントリーマアムを見ると、そして感情のこもった「しっとり」を聞くと。あの日の教室を思い出します。
筆子の映画、その2。滝乃川学園と笑也さん
[ 子ども ]
こんにちは。 どこから話を始めましょうか。 歌舞伎役者の市川笑也さんが、筆子先生を描いた映画に出演される事は前に書きました。昨夜の記事によると、舞台となる滝乃川学園を訪問されたとのこと。そして、学園の生徒たちも映画に出演するんですね〜。 私が初めて滝乃川学園を訪れたのは、2年ほど前の夏、になるでしょうか。滝乃川学園は武蔵野の住宅街の中、小さな森全部を敷地としています。小川が流れ、カタクリの花が咲き。実は私が中学・高校時代をすごしたキャンパスととてもよく似ていたので、大好きな場所でもあります。 寄宿舎の食堂で昼食を頂き、資料館や資料室を見学し、チャペルにも案内していただきました。入所者のなかにとても人懐こい方がいらして、私たちが玄関を入ったときからずっと一緒で、昼食の時もにぎやかで、チャペルでは壁の絵(入所者の方が製作されたもの)について一つ一つ話をして下さいました。とっても良く覚えています。 その後、二度ほど伺ったと思います。でも、いつも休日だったので(日曜日ではない・・・礼拝がなかったから)、通所の子どもたちには会う機会はありませんでした。もう、滝乃川学園との作業は一段落してしまったので、訪れる機会もなく、それだけが今でも残念です。 だからこそ、笑也さん始め映画の出演者の方々が滝乃川を訪れたと知って嬉しいですし、映画にその子どもたちの姿を見ることができるのは、楽しみなのです。 笑也さんの記事によると、ゲームなどをしてすっかり仲良くなった出演者と子どもたち。笑也さんに何度も「亮一せんせい」と呼びかける子どもがいて、嬉しかった、とのこと。 滝乃川学園の方たちにとって、少なくとも私がお会いした先生方にとって、筆子先生と亮一先生はいつも心の中に生きていらっしゃいます。ただ単に学園の創設者である、というだけでなく、現在まで続く学園の教育、その中心に、いつもお二人があるのです。 だから当然、大人も子どもも、滝乃川で学び、生活する人たちにとって亮一先生(もちろん筆子先生も)は、「会ったことはないけれどお父さんとお母さんのような人」なのだと思います。おそらく映画に出演する子どもたちの心の中では、笑也さんに会ったその瞬間から、亮一先生そのものなのです。 それだからこそ、市川笑也さん。そして、映画『筆子・その愛』関係者の方々(と呼びかけたからって、伝わるとも限りませんが)。 公開を楽しみにしています。そして、映画を見た人だけでなく、滝乃川学園の入所者や生徒たちにも良いものがたくさん残る、そんな映画、そんな製作期間にしてください。暑い夏ですが、どうぞお体に気を付けて。
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